いつも限界に近い

しがないバンドマンの随筆

大回転

 俺はしゃべり方が回りくどい。普通であれば、「AだからB。」といった説明で十分なところを、「AにはCという背景があって、その結果Dが起こる。そしてDがEに影響を与え、Eが最終的にBとなる。」といったように説明してしまうことが多い。

 一見、事細かに説明されていて分かりやすいような気もするが、これは文字になっているからだ。実際の会話の中でこのような説明のされ方をすると、情報量が多すぎて、何が必要な情報なのかを、その中から聞き取る能力が要求される。そういう能力がある人だと、道中のC~Eのことに関しての話の展開などがあって面白かったりもするのだが、いかんせん人を選ぶ。

 こういった話し方をしてしまいがちな自分が嫌になるかというと、意外とそうでもない。まあちょっとは嫌になるときもあるのだが、うんざりするというほどではない。「また癖が出てしまったな」という程度だ。ただ、細かく説明したのに、結局話を理解してもらうことができず、簡略化して(本来であればこの状態で足りる)話し直すという二度手間になってしまうことがあるので、これは単純に面倒だ。

 ではどうしてこのような話し方をするのか。自分のことであるにもかかわらずはっきりとは分からないが、おそらく「誤解されたくない」という気持ちが背景にあるのではないかなと思う。自分がなぜこの選択をしたのか、こう話したのか、そういった部分まであらかじめ話すことで、伝えたいことが歪曲する可能性を回避しようとしているのではないだろうか。他に思いつくとすれば、「反論されたくない」とか「納得してもらいたい」とかだろうか。しかし、結果としてしっかり伝わっていないのであれば本末転倒なので、基本的には良い癖ではないのだろうな。

 

 忙しくない日の昼休みの、良い時間の使い方だなこれ。